トレードのしかた

まったくFXをしたことがない人が始める方法

 「FX業者」にて、口座を開設して、資金を預け、証拠金の準備までできると、ついにトレード開始となります。
デモトレードを経験していない場合は、最初から大きく投資せずに、まずは取引できる最小通貨から始めるようにしましょう。

破産しないために
「利食い幅」「損切り幅」
「勝率」を決める

ドル円(USD/JPY)
ユーロドル(EUR/USD)
相性のよい通貨を探す

「売値(Bid)」「買値(Ask)」
2つにはスプレッド差がある

いろいろな方法があるので
自分に合ったものを選ぶ
「ロスカット」は、設定しよう

投資家を守るために
「FX」業者が
ポジションを強制で損きる

「リスクリワードレシオ」と「勝率」

     FXを始めるにあたって、利益を出すためには、「リスクリワードレシオ(ペイオフレシオ)」と呼ばれる損益率と「勝率」の関係を理解しなければなりません。
     まず、それぞれの算出方法から説明すると、
      「リスクリワードレシオ」(損益率)=「リワード」(利益)÷「リスク」(損益)
     たとえば、「勝つときは15pips」、「負けるときは10pips」と決めてトレードしたら、「リスクリワードレシオ」は、「15÷10=1.5」となります。
     また、「リスクリワードレシオ」は、「獲得pips」「損切りpips」が毎回違う場合にも、次の計算で出せます。
      (「利益の合計」÷「利益を出した回数」)÷(「損益の合計」÷「損益を出した回数」)となるので、「平均獲得pips」÷「平均損切りpips」となります。
     「勝率」は、勝った(利益の出た)取引が全取引に占める割合となります。
     たとえば、「10回トレードして、4回勝つ」と「勝率」は「40%」となります。
     「リスクリワードレシオ」が「1.0」で、「勝率」が「50%」ですと、資金は動かないので、利益を出すためには、どちらかを上げることになります。 「リスクリワードレシオ」を上げるか「勝率」を上げるかは、トレード手法により上げ易いほうが変わると思います。
     「リスクリワードレシオ」と「勝率」に加え、「リスクにさらす資金率」によって、「バルサラの破産確率」を求めることができますが、 要は、資金に余裕があると破産しにくいというものですので、今回は説明を省きまが、破産しないためには、資産のうち、2%ぐらいしかリスクにさらさないほうがよいと言われています。

通貨ペアを選ぶ(ドル円・ユーロドルなど)

     「FX業者」により取扱うペアに差がありますが、初心者がわかりやすいドル円やユーロドル、豪ドル円などは、たいがいの業者が扱っています。
     まずは、いろいろな情報が入手しやすいドル円でトレードしてみるのがいいと思います。ドル円ですと、ニュースでも耳にしますし、ネットでもたくさんの情報が流れていますので、いろいろと調べてみましょう。
     慣れてきたら、値動き幅の大きな通貨ペアやスワップポイントの大きな通貨ペアでトレードしてみても、楽しさが増えるかもしれません。自分にあった通貨ペアを探すことも大事だと思います。
     通貨ペアは通常ですと、3文字のアルファベットで表記された国名が2カ国並べられています。「ドル円」は「USD/JPY」となり、数値は、左に書かれた通貨を1通貨とし、そのときの右の通貨に対する価値となります。
     「USD/JPY」が「123.45」となっているときは、「1ドル=123円45銭」
     「EUR/USD」が「1.2345」となっていれば、「1ユーロ=1ドル23.45セント」
      (※セントの下の単位がわかりませんでした。すみません。)

売買する金額「レート」

     では、実際に売買するレートを見てみると、たいがいの業者が左右に2つのレートを並べており、左が「売値・Bid・Sell(売るとき)」で、 右が「買値・Ask・Buy(買うとき)」となっています。その2つの数値の差が「スプレッド」と呼ばれるもで、「両替手数料」となります。「スプレッド」は、真ん中に小さく表記されていることが多いです。
     なので、注文直後は、「スプレッド」の分だけマイナスとなります。

注文のしかた

     初めて見ると、少しややこしく感じるかもしれませんが、取引をする方法も、数種類の方法があります。ポジションを新たに持つ場合も、 所持しているポジションを手放す場合にも、「成行」といい、そのときの価格で買ったり売ったりする方法と、事前に取引する価格を決めておき、相場がその価格になったときに自動で約定する「指値(逆指値)」があります。
     チャートを見ている場合は、まず「成行」でポジションを持ち、所持しているポジションに「指値(逆指値)」を入れることが多くなると思います。 ずっとチャートを見ている場合でも、「損切り」をするために「逆指値」は入れておくべきだと思います。 また「損切り」については、注文時に「損切値幅」を設定しておける業者が多いので、設定しておくと、大きな損益を間違えて背負ってしまうことの防止となります。
     「指値(逆指値)」の注文方法は、1つずつ使用するものや、OCOやIFD、IF0と組合せたものがあります。
     業者によっては、決済時にトレール注文といいレートの上昇に合わせて「逆指値」が上がっていき、「一番利益の出た時点から○○pips下がったら決済する」とできるものもあります。
     「FX業者」にて開設した口座と銀行口座との入出金において、手数料が必要な業者もありますが、 こういった手数料も無料の業者が多く、また、インターネット上での操作で簡単に銀行口座に移せる業者も多くなっています。

強制決済「自動ロスカット」

     ポジションを所持しているときに、「含み損益」が増え、証拠金維持率(有効証拠金÷必要証拠金)が各業者の決めている割合(50%や100%)を割ってしまうと、 投資家が破産しないために業者が強制的にポジションを決済してしまいます。
     具体的には、「証拠金維持率」が「100%」必要な「FX業者」で、資産「10万円」で始めて、「2万通貨」の取引をした場合、「含み損益」が「1万円」出ているときに、 ポジションに必要な「必要証拠金」が「8万8000円」だとすると、あと「2千円」の損益が出ると、強制決済となります。

 

     FXの取引において、口座開設や口座の維持費は無料の業者も多いので、短期トレード用や中長期トレード用といったように、目的ごとに使い分けるのも、かしこい運用といえるかもしれません。

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